法人向けレンタルサーバーと個人向けレンタルサーバーは何が違う?
企業でレンタルサーバーを利用する時に迷うのが、法人向けのレンタルサーバー、個人向けレンタルサーバー、どちらを契約したらよいのか、ですよね。
個人向けサーバーは値段も安く、しかも機能面でも高機能なサービスが多いですし、セキュリティ対策も入っているので、個人向けレンタルサーバーでいいのかな?、と思う気持ちも分かりますが、
「企業向け」「法人向け」「ビジネスプラン」と明記されているレンタルサーバーには、実は、それなりの理由があります。
このページでは、
・企業でレンタルサーバーを契約しようと考えている方
・法人向け(ビジネス)レンタルサーバーと個人向けレンタルサーバーのどちらがいいのか迷っている方
向けに、法人向けと個人向けの違いを解説いたします。
(法人向けサーバーは共用サーバーのサービスが対象です。)
企業として契約するレンタルサーバーを検討、比較する際にお役立ちできれば幸いです。
※ここで解説している機能は、法人向けサービスで必ず提供されている、というわけではありません。実際に契約される際は、各社のレンタルサーバーの仕様・特徴をご確認ください。
法人向けレンタルサーバーと個人向レンタルサーバーの違いを5つ
法人向けレンタルサーバーと個人向けレンタルサーバーの違いは何かというと、
大きく以下5項目です。
・セキュリティー
・サポート
・データバックアップ
・メール機能
・特別な機能、サービス面
おおまかに言いますとと、法人向けレンタルサーバーの方がしっかりしていて、手厚くて、特別な機能やサービスが提供されています。
そのため、価格(初期費用、月額費用)は高めになっている、です。
セキュリティー
セキュリティ対策は、個人向けレンタルサーバーでも重要なのですが、法人向けレンタルサーバーでは、より一層重要度が増します。
そのため、サーバー本体だけでなく、ネットワークを含めたレンタルサーバー設備全体へのセキュリティ対策や、契約したサーバー個別のセキュリティ対策が充実しています。
具体的には、
・外部セキュリティ診断(サーバー設備全体)
・不正侵入検知(IDS、IPS)
・Dos、DDos攻撃防御
・WAF
・Web改ざん検知
といった対策が取られています。
(これら対策の一部は、個人向けでも利用されています。)
また、その他にも
・サーバー1台あたりの契約数を制限
・サーバー管理者の細かな権限設定が可能(Web担当、メール担当で設定変更できる範囲を限定する等)
・Webサイトや組織の信頼性を高められる企業認証SSL、EVSSLが利用可能
といった違いもあります。これらは個人向けレンタルサーバーでは利用できないことがほとんどです。
上記セキュリティ対策を全て利用できる法人向けレンタルサーバー(共用)は
WADAX(GMOグローバルサイン・ホールディングス) です。
※一部オプション(別料金)です。
サポート
企業でレンタルサーバーを利用する場合、サーバーに詳しい担当者がいなかったり、他の業務と兼務だったりすると思います。
そういった時に頼りになるのが、サポート、問い合せ窓口ですよね。
法人向けレンタルサーバーでは、そういった企業のお客様向けにサポート体制を充実させていることが多いです。
具体的には、
・メールサポート(当日返信等)
・チャットサポート
・電話サポート(平日、夜間、土日祝)
・設定作業の代行
といったサポートが充実しています。
特にビジネスで利用する場合は、電話サポートがあると安心感がありますよね。
さらに緊急の場合、土日でも電話サポートしてくれるレンタルサーバー会社もあります。
※コロナの影響もあり、電話サポートを休止しているケースもあります。
また、サーバーの引っ越し作業や各種サーバー設定を代行してくれるサービスもあるので、企業の担当者にとっては非常に助かると思います。
メール問い合わせは当日返信、電話サポートは平日(9時~22時)、土日祝(9時~18時)も対応してくれる法人向けレンタルサーバー(共用)は
WADAX(GMOグローバルサイン・ホールディングス) です。
※土日祝は緊急の対応のみです。
標準でサーバー移転&サーバー設定代行をしてくれる法人向けレンタルサーバーは
※無料のホームページ制作サービスもあります。
データバックアップ
ビジネスで利用する大切なデータはバックアップ必須ですので、各社違いはありますが、間違いなくデータバックアップサービスが付いています。
具体的には、
・自動バックアップ
・バックアップ世代数が多い
・リストア(バックアップの戻し)の代行
・外部へのバックアップ
といった点で充実しています。
30世代バックアップ&外部バックアップができる法人向けレンタルサーバー(共用)は
CPIレンタルサーバー(KDDIウェブコミュニケーションズ) です。
※バックアップの対象はWeb(ウェブ領域のデータ、データベース)のみです。
Webデータだけでなくメールデータも自動バックアップができる法人向けレンタルサーバー(共用)は
※バックアップの保存期間はWebデータ・メールが7世代、データベース14世代です。
メール機能
ビジネスには欠かせないメール。
そのセキュリティ対策は個人向けに比べると強化されている場合が多いです。
例えば、ウィルスチェックやスパムチェックといった機能は個人向けレンタルサーバーでも提供されているのですが、
実は、使われているソフトがエンタープライズ向けのものであることが多いです。
また、セキュリティ対策だけでなく、運用面でも個人向けレンタルサーバーにはない機能が提供されていることが多いです。
具体的には、
・ウィルスチェック
・迷惑メールフィルター
・受信時の送信ドメイン認証(SPF/DKIM)
・送信時の送信ドメイン認証(DKIM)
・メールセキュリティ(SSL、SMTPAUTH、SMTPサブミッションポート)
・添付ファイル自動暗号化送信機能(シンプルメール)
・STARTTLS(送受信)
・容量警告メール
・メールアーカイブ(自動BCC)
といった機能があり、充実しています。
機能・サービス面
上記以外の差別化として、各社独自に用意している機能、サービスがあります。
具体的には、
・ドメイン無料サービスの対象にco.jpが含まれる
・HP制作や移転作業の代行
・グループウェアが利用できる
・ステージング機能がある
・CDNが使える
・メール無停止
といった点で各社差別化していたりします。
まとめ
法人向けレンタルサーバーと個人向けレンタルサーバーの違いを5項目に分けて紹介いたしました。
・セキュリティー
・サポート
・データバックアップ
・メール機能
・機能、サービス面
上記で紹介した機能、サービスは、どのレンタルサーバーでも提供されているわけではありませんし、また、提供されていてもオプション(追加費用)の場合もあります。
ですから、実際に契約される際は、自社で重視する点を決めた上で、各社レンタルサーバーの仕様・特徴をしっかりと確認すると良いと思います。